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道具考  vol.1   鉋(その1)   

手入れして、手になじんできて、手の一部となっていく道具。

これから数回に分けて、
ボクの思う、超個人的な『道具たち』を紹介します。
(ローテク、アナログなモノばかりだけど…。)

道具考を語るにあたり、
トップバッターは、どうしてもこれ。




道具考  vol.1    鉋(その1)_b0186569_1948690.jpg




鉋(かんな)










ギターやベースに
メロディー楽器と、リズム楽器、の二つの側面があるように、
鉋にも二つの側面があります。

そのひとつは、
『厚みを削るための道具』としての側面。

これは、わりと定着しているイメージではないかと思うけど、
ボクが“鉋”に魅力を感じる理由は、もうひとつの側面にあります。

それは……、
『表面を仕上げるための道具』としての側面。

一般的に、木の表面を仕上げる方法として
“サンドペーパーでこする”という作業をイメージされる方が多いと思います。

確かにきれいになったように見えるけど、どんなに細かいペーパーでこすったところで
所詮は表面を傷つけている作業であり、
その木の持った、本当の意味での光沢はでないのではないかと思います。

一方、きっちりと調整された、よく切れる鉋で表面を削ると、
ティッシュペーパーよりも薄い、ミクロ単位の厚さのかんなくずが出てきます。

これを繰り返して仕上げられた木の表面は、
もう、ホント惚れ惚れするほどの光沢を放つ木肌になります。


深みがあり、艶があり、落ち着きがあり、キレがある!


この美しさを知ってしまうと、もうサンドペーパーは使えません。



ただ…、
この道具を使えるようになるまでには、なかなかの苦労が必要。
などと偉そうなことをいっても、
ボクはほんの入口に立ったに過ぎないのだけれど。(正確には立っていた、ですが)


このあたりは、また次回に。
言葉足らず、見識不足の点はお許しを・・・。


(道具考 vol.2 鉋その2 に続く)













by style-zero | 2011-02-14 20:11 | 家具 | Comments(2)

Commented by mai at 2011-02-14 22:55 x
鉋は、中学の技術の授業で一番好きだった道具!!
とんかちで歯を0、3?0、03?ミリ出して、その出具合を確認し、シュッと一息で・・・・
なつかしい〜またやりたいなぁ〜
Commented by style-zero at 2011-02-15 06:05
そうそう、それそれ!
本物の職人さんは、ありきたりな道具ではありきたりなものしかできないから、自分で道具を作り出す。ホントすごいと思う。

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