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道具考  vol.4   

(前回からの続き)

さて、
『もっともっと上手になりたい!』
寝ても覚めてもこれしか考えなかったボクは、次にどういう行動をとったのか。


それは・・・・・・、

プロの家具職人の門をたたきました。

といっても本業は別にあり、あくまで趣味の領域。

そんな生半可な者に対して、そう易々と門を開けてくれるはずはありません。



ある木工所では、ちょうどボクが仕事の途中、
ビジネススーツに身を包んで訪問したもので、

何も話さないうちから、
いきなり『お前は税務署か!帰れ帰れ!』と追い返されました。

そりゃそうですよね。
プロの世界に素人が足を踏み入れるなんてホント失礼な話です。
どこをたずねてもケンモホロロニ断られました。


それにしても思い込みとは恐ろしいものです。

人見知りのこのボクが猪突猛進。
もう前しか見えなくなってしまったボクは、それでもなお師匠を求めて訪ね歩きました。

7,8件目でしょうか、
ある職人さんの木工所にたどり着きました。

ここまでくると、用件の説明など慣れたものです。
そして当然また断られるだろう、と思っていたところ、

その方の口から出た言葉は・・・、

『お前はおもしろいヤツだなあ。よし、わかった。
明日から夜でも日曜日でも、いつでもいいから来い。何でも教えてやるから・・・。』

ま、まさか・・・。こんな奇特な方がいらっしゃったのです。
しかもあとでわかったことですが、超超スゴ腕の“匠”だったのです。



それからの日々、ほぼ毎晩その木工所へ通ったことは言うまでもありません。

しかも・・・翌日早速尋ねていくと、ちゃんとボク専用の作業台を用意してくれていて感激!

そしてまた、昇降盤、手押し鉋などの大型機械もボク専用の機械を貸し与えてくれました。

こんな夢みたいなことがあるのでしょうか。





今日は写真がありませんので
今までにUPしたことのあるボクの作品を少し。

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カップボード


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ドレッサー

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テーブル


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ベンチ




残念ながら、今は事情があり木工が出来なくなりました。

きっぱりと諦めるため、道具はすべて知人に譲りました。
(それでも鉋は想い出に手元に残しました)


こんな素人のボクですが、とにかく師匠からは“プロ並み”に怒られたと思います。
でもこれまでの人生の中で大きな大きなすばらしい経験でした。



次は、木工以外の道具について語ります。
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by style-zero | 2011-02-17 21:19 | 家具 | Comments(2)

道具考  vol.3   

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確か4万円位だったと思います。

そして天然石の砥石が3万円位。

また、作業状況に応じてさまざまな鉋が必要で、かなり道具に投資したと思います。

それもこれも、少しでも良いものを
作りたいがゆえ。




さて、
そもそも素人のボクが、なぜ家具を作るようになったのか、その理由を少し・・・。

忘れもしない1990年10月14日(日)
1週間後に、ある資格試験の受験を控えたボクは
勉強が進んでいない不安を紛らわすため、本屋をうろうろ。

資格関連本をパラパラめくっている時、
横の棚にあった木工の本がふと目にとまり、手に取りました。


それがこれ!『KAKIのウッドワーキング』
(ちなみにこの本の影響で、自分の全人生を賭けて木工作家に転進した方が、日本全国に相当数いらっしゃるのではないだろうか。それくらい衝撃的な本であったと思います。)

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その瞬間、電気が走りました。

それまで、のこぎりひとつ満足に使えたことがないボクが、『この本の椅子を作ろう!』


理由はわからないけど、そう思ってしまったのです。










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こんな写真が載ってました。













居ても立っても居られず、その足で材木屋さんへGO!
木の買い方など、何もわからないのによくやったと思います。

資格試験のことなどもはや頭にはありません。さっそく家に帰ってゴリゴリ。

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で、そのときに作ったのがこの椅子。

今も大事な我が家の一員。
もう20年選手になるんだなあ。











しか~し、、、ここで“凝り性”という困った性格が、どんどん頭をもたげてきました。
(もちろんこのときは鉋など使えるわけありません。)


もっともっと良いモノが作りたい!

その強い強い思いが、僕をさらなる行動へ走らせるのでした。

猪突猛進。もうだれも止めることはできません。

(道具考 vol.4 に続く)
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by style-zero | 2011-02-16 22:17 | 家具 | Comments(2)

道具考  vol.2 鉋(その2)   

(前回からの続き)

さて、どうすれば鉋を使えるようになるか…。



『刃をきっちり研いだら使えるんだろ?』


いやいや、実はそれだけでは使えるようになりません。
もうひとつ重要な重要な技能が必要です。


それは…、

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これは、鉋の裏側
… 下端(したば)という








この下端の調整ができるようにならないと、いつまで経ってもまともなかんなくずは出てきません。


下端は、パッと見は平面のように見えるけど、
削って、測って、を繰り返しながら、実は微妙に凹凸をつけています。

調整の詳細はここでは語りませんが、これができて初めて鉋が使えるようになります。




時代が時代ですから、ボタンをピッ!ピッ!とセットすれば、ある程度のことはできるでしょうし、
“超仕上げ鉋”という機械もあります。


しかし、手鉋の原理がわかってないと、そのような機械も調整できませんし、
ましてや、匠の精緻な技能には、絶対に到達できないだろう、と思います。


さて、入口とはいえ
素人のボクがなぜこのような技術を知ることができたのか…、
そもそもなぜ家具を作るようになったのか…、

これには不思議な出会いがあったりしましたけど、
このあたりは、また次回に。


(道具考   vol.3  に続く)
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by style-zero | 2011-02-15 19:36 | 家具 | Comments(2)

道具考  vol.1   鉋(その1)   

手入れして、手になじんできて、手の一部となっていく道具。

これから数回に分けて、
ボクの思う、超個人的な『道具たち』を紹介します。
(ローテク、アナログなモノばかりだけど…。)

道具考を語るにあたり、
トップバッターは、どうしてもこれ。




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鉋(かんな)










ギターやベースに
メロディー楽器と、リズム楽器、の二つの側面があるように、
鉋にも二つの側面があります。

そのひとつは、
『厚みを削るための道具』としての側面。

これは、わりと定着しているイメージではないかと思うけど、
ボクが“鉋”に魅力を感じる理由は、もうひとつの側面にあります。

それは……、
『表面を仕上げるための道具』としての側面。

一般的に、木の表面を仕上げる方法として
“サンドペーパーでこする”という作業をイメージされる方が多いと思います。

確かにきれいになったように見えるけど、どんなに細かいペーパーでこすったところで
所詮は表面を傷つけている作業であり、
その木の持った、本当の意味での光沢はでないのではないかと思います。

一方、きっちりと調整された、よく切れる鉋で表面を削ると、
ティッシュペーパーよりも薄い、ミクロ単位の厚さのかんなくずが出てきます。

これを繰り返して仕上げられた木の表面は、
もう、ホント惚れ惚れするほどの光沢を放つ木肌になります。


深みがあり、艶があり、落ち着きがあり、キレがある!


この美しさを知ってしまうと、もうサンドペーパーは使えません。



ただ…、
この道具を使えるようになるまでには、なかなかの苦労が必要。
などと偉そうなことをいっても、
ボクはほんの入口に立ったに過ぎないのだけれど。(正確には立っていた、ですが)


このあたりは、また次回に。
言葉足らず、見識不足の点はお許しを・・・。


(道具考 vol.2 鉋その2 に続く)
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by style-zero | 2011-02-14 20:11 | 家具 | Comments(2)

タリスカー  Single molt SCOTCH WHISKEY   

新年最初のエントリーは、これ。

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スコッチウィスキーのシングルモルト
『タリスカー』


これは、ip2005さんの年末のエントリーの片隅に書かれていたもの。




以前から、シングルモルトの深い深い世界に足を踏み入れたいと思いつつ、まったく知識がなかったために願いが叶わなかった。でもip2005さんの助言により、このたびやっと手に入れることができた。

宣伝文句によれば、『ピートの力強いスモーキーなアロマの中に、海水の塩味、新鮮な牡蠣の汁、柑橘類の甘さが感じられる』とある。
ウィスキーには違いないのだけれど、かつて味わったことのない感覚がある。僕の拙いグルメリポートによれば、『スモークサーモン』を食べたときの感じがする。

これはクセになる。間違いなくハマっていく。




そういえば20年位前、
『ブルースを極めるにはバーボンしかないだろう』という単純な想いから、思いっきりハマったことがあった。
このときもいろいろなバーボンをそろえたなあ。


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最後には、バーボンがきっちり納まるように、
瓶のサイズに合わせてカップボードまで作った。

W1350×H1850×D450 材:スプルース



興味のないことは全くどうでもいいのだけれど、
興味を持ってしまうとけっこう入れ込んでしまう“困った”性格。
今さら直しようもないけど・・・。
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by style-zero | 2011-01-01 20:45 | 日々の暮らし | Comments(6)

ブレッドボード   

これも20年ほど前に作ったもの。(w36㎝)
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もう何百回もパンを切ったから傷だらけだけど、いまだに現役。

我が家には20年、30年選手の家庭用品がゴロゴロしてます。
物持ちがいいのでしょうね。

もちろん、なべ敷きにも大活躍しましたよ。
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実は、もう10年になるだろうか、
ちょっと(ではないけど)体調を崩し、
木工を断念せざるをえない身体になってしまいました。

未練を断ち切るため、一切の道具を処分しました。
(あぁ、一番大切にしていた"鉋(かんな)"だけはおいてますが)
今でも、かっこいい家具を見ると作りたくなりますなあ。

今はまったく木工をやっておらず、
こんな古い作品?しかお見せできないですけどね。

まぁしかし、モノは考えようで、
木工を断念したおかげで、革工芸にめぐりあったのです。

これも僕にとってはとってもラッキーなこと。
人生の幅が広がった気がします。
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by style-zero | 2010-03-29 23:09 | 家具 | Comments(4)

手回しオルゴール   

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裏には 1991.July と彫ってある。
もう19年になるんだなあ。当時、木工の本に触発され、好んで作っていた。

これでも、中身(ムーブメント)はスイス製のリュージュですよ。今は廃版だと思うけど。
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無垢の木でできた机の上に置いて回すと、驚くほどよく響く。
そしてオルゴールの音色は、時空を超え、懐かしい時代に僕を連れて行ってくれる。

それにしても、この19年間、楽しいことも、ツライことも、いろんなことがあったなあ。
でも、すべて僕にとって必要だったからこそ、起こった出来事なんだろうなあ。


妻へのプレゼントだったと思うけど、
本当は、作りたいから作った、という方が正しいのかな。


関係ないけど、今はこんなタイプの焙煎器が欲しいと思ってしまう。
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by style-zero | 2010-03-28 12:38 | 家具 | Comments(4)

ずいぶん長い間、、、   

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もう20年近く我が家のときを刻んでいます。
プラスチック時計のムーブメントだけ取り出し、切り抜いた板に取り付けました。

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こちらもずいぶん長い間我が家を飛び回っています。
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by style-zero | 2009-12-16 22:23 | 家具 | Comments(4)

2012   

見てきました、『2012』。

はっきり言って、インディペンデンス・デイの方がおもしろかったと思うけどなあ。

基本的には最近のアメリカ映画がお得意の「破局」物語だけど、
そこに"わざとらしい家族愛"を押し込めたところに、無理があったのかも・・・。
あるいは、この手の映画は、もう見飽きたのかな。

まあ、あと何年の命があるかは知らないけど、
先のことを心配をするよりも、今この瞬間を楽しみたいです。

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15年位前に作ったカップボード。
製作するのがとても楽しかった記憶がある。
今は、岡山の地で本棚として使われているそう。
W1200㎜×H1800㎜×D450㎜
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by style-zero | 2009-11-25 21:12 | 家具 | Comments(2)

没頭できる幸せ   

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KAKIのウッドワーキングの巻末写真を見ながら
寸法を割り出し、試行錯誤しながら作ったあの頃。
もう20年近く前になる。
道具も揃ってなかったけど、工夫すればできるもの。

朝8時に作業を始め、ふと気がつくと夕方の6時、
なんてことがしょっちゅう。

おなかが空くのも忘れるくらい没頭していた。
まるで子供みたいだけど、ホント楽しかったなあ。

中を5段に仕切っただけの食器棚。とても使い勝手がよかった。
今は手元にないが、一番重宝した家具。
W950ミリ×T1850ミリ×D450ミリ
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by style-zero | 2009-07-29 03:34 | 家具 | Comments(2)